そうだ、高山に聞こう! Vol.1 どんな人が相談に来るの?相談したらどうなるの?

お客様がライフプランニング相談するきっかけ

頼藤お客様がライフプランニング相談をするきっかけって何ですか?

高山日本経済に対して漠然とした不安を持って相談しにくる女性が多いです。特に、生まれたときからデフレで景気が良い時代を経験していない世代、20代半ばから40代後半まで、平均年齢としては30代後半でしょうか。
独身女性が7割、働いている人が多いですね。
みなさん老後に不安を抱えているのです。
親たちの教育もあると思います。バブルがはじけ、お金に厳しい親たちの「お金に対する考え方」が、子供たちに反映されているわけです。

頼藤なるほど。漠然とした将来の不安を「見える化」したいというニーズが多いのですね。

5年先10年先よりも「老後」がテーマ

頼藤ライフイベントの相談が多いように思っていましたが、老後まで含めたライフプランニング相談が多いのですね?

高山そうなんです。私のお客様は、独身女性の方が多いのですが、みなさん、最悪シナリオとして、「お一人様」の可能性があるから、お金面で苦労しないようなライフプランを立て、安心したいのだと思います。
その最悪シナリオをわかっておくと、それ以上は最悪にならないわけだから、存分に人生を楽しめるって。
モデルみたにスタイルがよくて美人の子が来るときもあるので、その時はすこしびっくりしちゃいます(笑)。

お金がない人がどうして相談に来るのか

頼藤お金がないから、ファイナンシャルプランナーに有料相談をせず、無料相談で済ませるって人が多いと思います。
世の中に無料相談がある理由は、ファイナンシャルプランナーが金融機関から手数料をもらっているからであって、手数料が高い金融商品を買わされるリスクがあることを知らないのでしょうね。

高山ファイナンシャルプランナーにお金を払って「正確」で「公正」な情報を得たり、実行フォローやサポートしてもらうというのが、日本ではまだ一般的ではないからというのもあると思います。
アメリカやイギリスなどのヨーロッパ先進国では当たり前になってきているのですけどね。

頼藤日本ではようやく「ファイナンシャルプランナー」という職業が認知されてきたばかりですものね。
高山さんのお客様は、家計が苦しい方もいらっしゃっているそうですが、彼女たちは、どうしてお金がないのに相談に来るのでしょうか?

高山ライフプランニングすることの重要性に気がついたからだと思います。
また、実行フォローやサポートしてもらうことに価値を見出している方も多いです。
老後までを考えた、ライフデザイン・ライフプランニング。
私の相談料は60分 1万円なのですが、私のお客様達は1万円払ってでも、どうにかしたい、変わっていきたいと考えているのです。

頼藤高山さんのお客様はどういう職業の方が多いのですか?

高山商社や外資系コンサルから金融機関やメーカーの事務、美容師、看護師、保育士など、様々な方がいます。もちろん、専業主婦の方もいらっしゃいます。
専業主婦の方は夫婦で相談に来る事が多いですね。

相談に来たお客様はその後どうなっているか

頼藤高山さんはこれまでどれくらい相談に乗ってこられたのですか?

高山2002年にファイナンシャルプランナーとして活動して以降、約1,000件相談に乗らせて頂きました。

頼藤たくさんの方の相談に乗ってこられたのですね。高山さんに相談された方はその後どうなっているのですか?

高山相談後、アドバイス通りに行動されている方は、彼女達が設計したライフプランの「年収」「生活レベル」「夢」をもれなく達成しています。
例えば、韓国の大学院に行き、韓国人の旦那を見つけたいと言っていたお客様がいたのですが、彼女は、その後、韓国の大学院に行き、韓国人のパティシエを見つけて、結婚しました。彼女は当時、手取り20万円という状況で、NHKの韓国語講座で勉強し、FXを活用して数万円から資産を作りました。今でも定期的にお会いして幸せな話をたくさん聞いています。
また、他の例では、看護師のお客様がいたのですが、看護師の多くは、ナイチンゲール症候群でダメンズにつかまることが多いんですね(笑)。彼女ももれなくその例に当てはまり、彼氏が同席で相談に来ました。彼氏が貯金を馬鹿にして全く貯金をしない方で、彼女はこの人と結婚していいか迷っていたのです。
相談後、ライフプランが見える化したことで、お互いお金のことをきちんと話し合えるようになり、彼氏が貯金するようになりました。今では、子供が1人生まれ、幸せな家庭をつくっています。

頼藤高山さんは、まさに「幸せクリエイター」ですね!
相談後もずっとお客様とお付き合いがあるみたいですね。

高山はい、1年に1回、3年に1回、ライフスタイルが変わるごとにお客様から連絡が来て、会いにきてくださいます。
ライフスタイルが変わるごとにライフプランは変わりますから、メンテナンスしにくるわけです。
でも少し相談に乗って、あとは世間話で終わることも多々あります(笑)。

高山一恵にとっての「ファイナンシャルプランナー」とは

頼藤高山さんにとって、ファイナンシャルプランナーとは何ですか?

高山私が相談に応じている際、お金の話に留まらず世間話も踏まえて人生や生活の話をしていることが多いです。 お客様のモチベーションを高めたり、いつでも私に聞けるという安心感を持ってもらいたい。
こういうスタンスなので、ちょっとした雑談が相談中に何回もあって和気あいあいが多いんです(笑)。
質問の答えですが、私にとってのファイナンシャルプランナーとは、「人生のコアの部分を話せ、お金のことも聞ける、そしてずっと話していたい、親友みたいなもの」ですかね。

高山 一恵 (たかやま かずえ)

  • ・ファイナンシャルプランナー(CFP)
  • ・1級FP技能士

2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務め退任後、(株)Money&Youの取締役へ就任。全国で講演・執筆活動・相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。著書は「やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方」(きんざい)、「税金を減らしてお金持ちになるすごい! 方法」(河出書房新社)など多数。趣味は買い物、旅行、映画、観劇、カフェめぐり、パフュームライブ、写経、ダーツ。

<TV>

TBS はなまるマーケット、フジテレビ「ウラドリ」、ラジオ日経「夕焼けマーケッツ」、TOKYO-FM「6Sense」、BSジャパン「価値ある家づくり!バリューハウス」等のテレビ・ラジオにも出演するなど精力的に活動し、明るく、親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。

<雑誌>

Oggi・FRaU等の女性誌での連載をはじめ、日経ウーマンオンライン等のWEBでの連載、シティリビング、リビング新聞等の新聞でも連載。

<著書>

「パートナーに左右されない自分軸足マネープラン」(日本法令)
「35歳までにはぜったい知っておきたいお金のきほん」(アスペクト) 等