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18/06/09

資産運用・経済

IPO投資「よい」株の見極めポイント3つ!あなたはメルカリをどうみる?

初心者にもわかりやすい! IPOで「よい」株を探すコツ

メルカリ<4385>が東証マザーズに上場することが発表されましたね。世界累計1億ダウンロードを突破したメルカリ。認知度も高く、今回の上場に伴いIPO投資を始めたいと思っている人もいるのではないでしょうか。IPO投資は初心者にも始めやすいと言われていますが、「よい」銘柄を見極めるにはポイントがあります。今回はそのポイントを3つご紹介します。

ポイント1 数年分の業績推移をチェック!

よい株を見分けるポイントの1つ目は、その企業が行っている事業が順調かどうかです。事業が順調に運営されているかどうかは日本取引所グループのウェブサイト上にある「新規上場会社情報」にある「新規上場申請のための有価証券報告書」を見て確認しましょう。企業の直近数年分の業績推移を調べることができます。

注目したい数字は「自己資本比率」「売上高営業利益率」「売上高経常利益率」です。

・自己資本比率
自己資本比率は全ての資産のうち、返済する必要のないお金の「自己資本」の割合がどれくらいあるかを表した数字です。

返済が必要な借入金などが増えれば増えるほど、自己資本比率は低くなります。つまり、返す必要のないお金で事業を運営できている割合を表す数字が自己資本比率だというわけです。

なお、一般的に自己資本比率が40%以上で健全、60%以上で理想的と言われます。ただ製造業などの設備投資が必要な企業の場合は自己資本比率が低くなる場合があるので、同業他社比較をして健全なのかどうかを確認することを忘れないようにしましょう。

・売上高営業利益率
売上高営業利益率は売上高における営業利益の割合を示したものを言います。この割合を見ることで、その企業の稼ぐ力を把握することが出来ます。なお、営業利益は商品やサービスの売上高から、その商品やサービスを提供するために発生する材料費や生産のための経費を引き、更に事務費用や人件費などの「販売費および一般管理費」を引いたものの残りのことを指します。

営業利益を把握することで、その会のメインビジネスがどの程度利益を出しているのかを知ることが出来ます。

ちなみに、売上高営業利益率は1%~3%が一般的で、5%を超えると優良企業であると言われています。

・売上高経常利益率
売上高に占める経常利益の割合のことを売上高経常利益率といいます。なお、経常利益は営業利益に受取利息や借入金の支払利息など「営業外収益」を加えた利益です。営業利益はプラスなのに経常利益がマイナスの場合は、負債による支払利息が重くのしかかっている可能性が考えられるので注意が必要です。

目安として売上高経常利益率は5%~20%が普通、20%以上だと優良企業だと言われます。ただこちらも業種によって大きく異なるため、同業種の企業間で比較すると良いでしょう。

IPO投資を検討する場合は、まずこれらの数字を数年分比較してみましょう。自己資本比率が高く、利益が年々上昇しているかどうかをチェックすることは、企業の将来性を見極めるうえでもポイントになります。

ポイント2 将来性のあるビジネス・業種かどうかを確認!

画像:holwichaikawee/Shutterstock.com

メルカリが上場するマザーズは比較的若い企業(新興企業)向けの株式市場です。マザーズに上場する企業のうち成長力のある企業は将来的には東証1部や2部への上場もありえます。皆さんがご存じの企業でいえば、サイバーエージェント<4751>やスタートトゥデイ<3092>も最初はマザーズ市場に上場しましたが、現在は東証1部に市場を変更しています。

マザーズなどの新興市場は現在の財務状況だけではなく企業の将来性も重視します。そのため、マザーズ銘柄への投資をするときには企業や業種の将来性に注目するとよいでしょう。

例えば去年2017年にマザーズへ上場したPKSHA Technology<3993>は、AI関連の事業を行う大学発のベンチャーですが、次世代を担うテクノロジー系のベンチャー企業として国内外から注目を集めています。

世の中の動向を見ながら、今後必要だと思われる事業やサービスを行ったり、研究・開発を進めたりしている企業のIPOであれば、投資妙味もあるかもしれませんね。

ポイント3 企業の認知度と上場する市場もポイント

2018年6月に上場するメルカリのように、上場前から既にたくさんのユーザーが利用していて認知度が高いと投資をしたいと考える個人投資家が多くなる傾向があります。そのため、IPO後も堅調な値動きをする可能性がありますが、その注目度の高さからIPOの抽選倍率が高くなってしまうのが難点だといえるでしょう。

また、上場する市場もIPO銘柄の価格変動を見極める上では大切です。2017年にマザーズへ上場した企業の初値上昇率は平均で146%に上りました。しかし、東証1部や2部の企業と比較しても時価総額が小さいため、その分値動きが激しいこともあり、短期売買はもちろん長期で投資をするのであれば、この企業は将来成長すると思うからリスクをとっても応援したいと思った時に投資をするのがよいでしょう。

短期投資と長期投資で売却ポイントが違う?

画像:Rawpixel.com/Shutterstock.com

IPO銘柄を購入したとしても、売却時期によって確認するポイントが異なります。短期的にはよい銘柄だと思っても、長期視点で見るとなかなか上昇しない銘柄も中にはあるかもしれません。

たとえば、短期間で利益が出たところで即座に売ることを「売り抜ける」と言いますが、売り抜けを検討する場合は市場の状況をよく確認しましょう。IPOの株価は市場環境に左右される場合があるので、市場環境が悪ければIPOも不利になるおそれもあります。IPO株の状況を見るために、それらの銘柄が上場後公募価格を上回って取引されているかをどうかチェックするのも一案です。

加えて、短期投資の場合は上場時に市場に出回る株数が少ないほうが希少価値があると思われるので、需給の関係から上場時に株価が上がりやすくなるようです。短期投資を検討するのであれば、上記の3つのポイントに加えてこういった投資家心理なども検討する必要がありそうです。

一方で、市場環境よりも各企業の業績や将来性により比重を置いて銘柄を検討したいのであれば、長期投資に視野を向けるのがよいでしょう。

3つのポイントをチェックして、銘柄選びをしてみよう

このように、よい株を見分けるにはいくかのポイントがあります。みんながいいと騒ぐIPO銘柄を選ぶのではなく、上記のような考え方を参考にして実際に投資前にはチェックしてみましょう。冒頭にご紹介したメルカリも上記のポイントから確認すると、新たな視点が見つかるかもしれません。あなたも、はじめてのIPOは色々な視点から銘柄をチェックして、これだと思う銘柄を見つけてみませんか。


山根 ゆずか
フリーライター・ヨガインストラクター。いわゆる貧乏な家庭に生まれたが、お金がないという事に 気づかぬまま幼少期を過ごす。高卒後に就職し、国内MBAを取得。一時、外資系証券会社で債券の営業をしていた。

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