26/09/12
ゆうちょ銀行のATM手数料を1円も払わない5つの裏技

「ゆうちょ銀行のATMでお金を引き出すときに、手数料が引かれるのがもったいない」
「他の銀行にお金を移したいけれど、送金手数料もできれば節約したい」
そう感じることは多いのではないでしょうか。
預金金利も上昇傾向にあるとはいえ、利息はわずかです。数回の手数料で利息が吹き飛んでしまうといったこともあるかもしれません。
実は、ATMを利用する曜日・時間帯や、お金の動かし方を少し工夫するだけで、手数料を1円もかけずに済ませられることがあります。
本記事では、現金の引き出し・送金・買い物という場面ごとに、ゆうちょ銀行のATM手数料を1円も払いたくない人におすすめの5つの方法を、無料になる条件とあわせて具体的に紹介します。
(1)郵便局・ゆうちょ銀行内のATMを使う
引き出し手数料をかけたくないなら、まず郵便局またはゆうちょ銀行の店舗内に設置されたATMを選びましょう。郵便局やゆうちょ銀行のATMは、土曜・日曜・祝日を含めて、預け入れ・引き出しにかかる手数料が発生しない仕組みになっています。
本店や主要都市の大型店舗では、ATMコーナーが夜23時ごろまで開いているところもあります。日中は仕事で立ち寄りにくいという方は、こうした遅い時間まで営業している店舗を知っておくと便利です。
また、税金や公共料金などの払込票を使って支払う際は、現金ではなく通帳やキャッシュカードで手続きすると手数料がかかりません。現金を使う場合との違いも覚えておくとよいでしょう。
(2)コンビニのゆうちょATMは「曜日・時間帯」を必ず確認する
コンビニなどに設置されたATMは、無料になるかどうかがATMの種類と利用する曜日・時間帯によって決まります。目安は次のとおりです。
<コンビニATMの引き出しが無料になる曜日・時間帯>
| コンビニATMの種類 | 無料になる曜日・時間帯 | 対象外の時間帯・ 非対応時の手数料 |
|---|---|---|
| ファミリーマート設置のゆうちょATM | 平日8:45〜18:00 土曜9:00〜14:00 |
左記以外の時間帯や 日曜・祝日は110円 |
| セブン銀行・ローソン銀行・イーネットATM | 無料になる曜日・ 時間帯はなし |
キャッシュカード利用時は220円〜330円 |
筆者作成
セブン銀行・ローソン銀行・イーネットのATMは、そもそもゆうちょ通帳アプリでの入出金操作に対応していません。キャッシュカードを使えばいつでも利用できますが、時間帯にかかわらず手数料がかかる点に注意しましょう。
なお、「月5回まで無料」という案内を目にしてコンビニATMの利用回数だと勘違いする方もいますが、これは後述する送金手数料のルールであり、現金の引き出し・預け入れの回数とは関係ありません。ファミリーマート設置のゆうちょATMであれば、対象時間帯内はアプリでの入出金を何回行っても無料です。
ただし、今後ファミリーマートに設置されたゆうちょATMが別会社のATMに切り替わっていきます。良く立ち寄る店舗では、どのATMが設置されているかを、その都度確認しておくと安心です。
また、硬貨を伴う取引などでは、上記とは別に手数料がかかる場合がある点もあわせて覚えておきましょう。
(3)ことら送金・ゆうちょダイレクトで送金手数料を抑える
ゆうちょ口座から別の銀行口座へお金を移したいときも、わざわざ現金を引き出す必要はありません。送金方法によって手数料が大きく異なるため、それぞれの条件を押さえておきましょう。
●ことら送金なら他行あてでも無料で送れる
「ことら送金」(銀行アプリ同士をつないで個人あてに送金できるサービス)は、他の銀行あてであっても手数料をかけずに送れる方法です。主な特徴は次のとおりです。
・送金手数料:無料
・送金上限:1回あたり10万円まで
・利用回数:月5回まで(6回目以降は、その月はことら送金自体が利用できなくなる)
・利用方法:ゆうちょ通帳アプリからのみ操作可能(ATM・窓口・パソコン版のゆうちょダイレクトからは利用不可)
・利用時間:原則24時間365日(23:55〜00:05のメンテナンス時間を除く)
ことら送金の利用にあたっては、ゆうちょ通帳アプリで書類による本人確認(eKYC※マイナンバーカードや運転免許証を使ったオンライン本人確認)を事前に済ませておく必要があります。
送金先には、携帯電話番号やメールアドレスを指定する方法と、口座番号を指定する方法の2通りがあります。口座番号でゆうちょ銀行あてに送る場合は、ゆうちょ独自の記号・番号ではなく、振込用の店名・口座番号に変換して入力する必要がある点に注意しましょう。
また、ことら送金は対応している金融機関同士でしか使えないため、送金先の銀行が対応済みかどうかを事前に確認しておくと安心です。
●ゆうちょダイレクトは「ゆうちょ口座間」と「他行あて」で手数料が異なる
ゆうちょ銀行のインターネットバンキングサービス「ゆうちょダイレクト」は、パソコンやスマートフォンから振込や残高照会ができ、ATMの営業時間に関わらず、自宅にいながら手続きできる点が便利です。ただし、送金先によって手数料の扱いが変わります。
【送金にかかる手数料の違い】
・ゆうちょ銀行あて振替(電信振替):月5回まで無料(6回目以降は1回100円)
・同一名義人の利用口座間送金:原則無料(月1000回目以降は1回100円)
・他金融機関あて振込:1回につき一律165円
ゆうちょ銀行あての振替は月5回まで無料ですが、他の金融機関あての振込には一律165円かかります。この無料回数は、ことら送金を含むゆうちょ通帳アプリでの送金回数と合算してカウントされます。
ATMから他行へ送金する場合の手数料は、5万円未満は220円、5万円以上は440円です。これに比べると、ゆうちょダイレクトの165円は割安ですが、他行あてを無料にしたい場合は、条件を満たせばことら送金を利用できます。
「ゆうちょ口座同士なら無料、他行あては165円かかる」という基本ルールを押さえたうえで、10万円以下の他行あて送金であればことら送金を利用するのが、手数料を支払いたくない場合の一番のポイントです。
(4)ゆうちょ口座から電子マネーへチャージしてATM手数料を回避する
「ゆうちょ口座のお金を買い物に使いたい」という場合も、現金を引き出さずに済む方法があります。
ゆうちょ通帳アプリから電子マネーへ直接チャージはできないため、ポイントは電子マネー側の設定で、ゆうちょ銀行の口座を登録し、口座から直接チャージする流れにすることです。
・ゆうちょ口座を電子マネーアプリに登録
・口座から電子マネーへ直接チャージ
・そのまま店舗で支払い
この方法なら現金を引き出す必要がないため、ATMの無料時間帯(平日8:45〜18:00、土曜9:00〜14:00など)を気にする必要がありません。
夜間や休日に急な支払いが発生した場合でも、対応する電子マネーがあれば口座残高をそのまま活用できます。
(5)条件がそろえば深夜でも手数料ゼロの裏技!ことら送金と他行ATMの無料枠を組み合わせる
深夜に現金が必要になった場合でも、条件がそろえば手数料を1円も支払わずに現金を引き出せる裏技があります。
コンビニに設置されたゆうちょATMの無料時間帯は「平日8:45〜18:00、土曜9:00〜14:00」までで終わってしまうため、深夜はそのままでは無料になりません。
そこで活用したいのが、いったんことら送金で自分名義の他行口座へ送金し、その口座が持つコンビニATMの無料利用枠を使う方法です。
・ゆうちょ通帳アプリでことら送金が利用できる(事前にeKYCを完了しておく)
・送金先の他行口座が、コンビニATMを一定回数無料で使えるサービスに対応している
この2つの条件がそろえば、「ゆうちょ口座→ことら送金(無料・24時間365日利用可)→他行口座→無料枠でコンビニATMから引き出し」という流れが可能になり、深夜でも手数料をかけずに現金を用意できる可能性があります。
●「ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)」に口座がある場合
たとえば、ドコモSMTBネット銀行に口座を持っているケースを考えてみましょう。ドコモSMTBネット銀行はことら送金の対応金融機関です。
ドコモSMTBネット銀行には「アプリでATM」というサービスがあり、対象支店の口座であれば、セブン銀行・ローソン銀行のATMを回数無制限・手数料無料で利用できます。
キャッシュカードで利用する場合も、口座の利用状況に応じた「スマプロランク」によって、提携ATMの無料回数が一定数まで増える仕組みになっています。
これらを組み合わせると、ゆうちょ通帳アプリでことら送金を使ってドコモSMTBネット銀行の口座へ送金し、その口座の「アプリでATM」(またはスマプロランクの無料回数)を使ってセブン銀行・ローソン銀行のATMから引き出すことで、深夜でも手数料を1円もかけずに現金を用意できます。
ただし、ことら送金には(ゆうちょ銀行側で)月5回・1回10万円までという上限があり、「アプリでATM」の無料回数もスマートプログラムの対象支店かどうかで変わります。
「深夜でも必ず無料」というわけではなく、両方のサービスの条件を満たせる人向けの応用ワザとして考えておくとよいでしょう。
手数料を支払わない方法は意外と多い
「手数料がかからない時間になるまで待つ」ことだけが、手数料を支払わない方法ではありません。場合によっては、無料の時間まで待てないこともあるでしょう。
お金の動かし方そのものを見直す、複数のサービスを組み合わせることで、ATM手数料を1円も支払わずに済ませられる場面は、思っている以上に多くあります。
事前に設定など準備が必要なサービスもありますが、手数料を支払わずにすませることができる効果は積み重なるほど大きいでしょう。
ぜひ自分の使い方に合った方法を、今日から取り入れてみてください。
※本記事で紹介した手数料や無料時間帯、サービス内容・条件は変更される場合があります。ご利用の際は、各金融機関の公式サイト等で最新情報をご確認ください。
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藤田寛子 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員二種資格保有。投資歴23年
「金融はより良い暮らしのためのもの」をモットーに、難しい金融テーマを生活者目線でわかりやすく伝えることを心がけている。
自身でも長年にわたり資産運用を継続しており、シニア世代の出口戦略を見据えた資産形成や、生活防衛資金を含めた現実的な資産設計を得意とする。
現在は、暮らしに影響を与える社会保障制度・投資・資産形成に関する制度(NISA・iDeCo)・老後資産形成など、金融分野を中心に執筆活動を行っている。
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