【投資女子の道】第15話　「みんな大好き！株式投資の成功・失敗談」

OLの神崎美穂（37）と山口玲奈（33）は、株式投資の成功・失敗談を伺おうと個人投資家にインタビューを行っているようですが……。

株式投資歴7年の会社員A子さんの場合

A子さん「私が株式投資を始めたのは、2010年頃です。会社で株をやっている先輩がいて、『東京電力株』を買っておきなさいとアドバイスされたんです。絶対潰れないし、配当利回りもいいし、財産になるからって」

美穂「え、でも、東京電力って」

A子さん「（頷いて） 2011年に発生した東日本大震災で、株価は買った時の2500円から200円以下になるし、無配になるし、1000株持っていたから大失敗！」

玲奈「に、2500円から200円……てことは、200万円以上の損」

A子さん「もう株式投資はやめようと思ったわ。でも同じ震災の時に、オリエンタルランドの株が6000円台と思いっきり安くなっていたから、東京ディズニーランド大好きだし、買っちゃおうって」

美穂「それでどうなったんですか？」

A子さん「オリエンタルランドは、2014年3月には、株価が3万6千円まで上昇したの。株価が6千円の時に投資して、3年間で5倍以上に値上がりしたって訳」

美穂「オリエンタルランドの、株の売買単位は100株だから、えーっ、300万円の儲け？！ウッソー」

A子さん「私、ディズニーオタクだし、オリエンタルランドのIR情報もよく見ていたから。世の中が落ち着いたら、必ず伸びるはず！って強く思ったのね。つまり、株式投資は、自分がこれって銘柄に投資することが大切ね。人に言われるまま、ろくに調べもしないで買うと後で後悔するもの。もう一つは、震災のような予期せぬ出来事が起こった時、慌てないためにも、損しても耐えられる金額で投資すべきね」

美穂・玲奈「勉強になります！」

株主優待大好きライターB子さんの場合

B子さん「ファンケル大好きなので、最初は、株主優待で自社製品がタダで貰えるならいいなーって単純に思ったんです」

美穂「株主になってみてどうですか？」

B子さん「ますますファンケルのファンになりました（笑）。それに株主という特別感があっていいです。ファンケルの株主総会は、お土産も出るし、株主限定の特別販売があるし、もう最高！それから株主優待狙いで投資するようになりました」

美穂「優待狙い投資で、失敗談はありますか？」

B子さん「ヴィレッジヴァンガードですね。同社は、100株（約17万円）で『1万円分の商品券』が貰えるとあって人気の優待銘柄だったんですが、2016年7月に、金額は同じ1万円でも、お買い上げ2000円ごとに1000円使える優待券（1万円全てを使おうとすると2万円分の商品を買う必要がある）に改悪することを発表したんです」

美穂「カイアク？」

B子さん「株主優待の内容が悪くなることです」

美穂「へえ。知らなかったです」

B子さん「個人投資家の売りで、株価も20％近く暴落してしまい、大ショック。株主優待は、業績が悪くなると、廃止や改悪がされ易いので、優待利回りが高いとか、単なる優待狙いで投資してはダメだ！とその時に学びました」

美穂「個人投資家さんたちのリアルな声をきいていると、やはりその銘柄のことが好きで、きちんと調べることが大切なんですね」

玲奈「勢いだけで付き合うと、失敗して泥沼ってことですね……」

B子さん「んっ？それって株式投資？それとも彼氏？」

(続く)

＊本記事で紹介する個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。購入する場合は自己責任でお願い致します。

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